代替

〈7人で銀行強盗をした。札束を山分けしようとしたが(束単位で平等に割るには)2束足りない。そこで仲間を2人殺したが、それでも2束足りない。また2人殺したが2束足りない。何束あったでしょう〉。想定した答えの一つは、条件を満たす数のうち最小の103束だったという。

  • 「7人で特許をとって、褒賞に札束をもらった。山分けしようとしたが、2束足りない。そこで2人いいくるめて昇進させて資格剥奪したが、それでも2束足りない。もう2人関連会社に飛ばした、それでも2束足りなかった。もう2人クビを切って、ようやく独り占めすることに成功した。」
  • 「7人の小人が悪いことをして、おせんべをたくさんゲット。山分けしようとしたが2枚足りない。そこで魔女に頼んで2人を置き物に変えてもらったが、それでも2枚足りない。さらに魔女にもう2人を消してもらったがそれでも合わない。さらにもう2人。残った1人が独り占めできるかと思いきや、姫がやってきて全部持っていってしまった。しかし姫の『お米がないならおせんべを食べればいいのに』発言に住民は一斉蜂起。血で血を洗う革命になだれ込んでいった。」
  • 「7人の老人が札束を山分けしようと議論していた。さすがに年の功、だれも一歩も譲らず論陣をはる。高まる興奮。まず2人が脳溢血で逝った。『これではたまらん、ゲートボールで勝負だ。』しかし案の定 スティックで殴り合いになり、また2人逝った。残された3人は黙りこくった。時間が過ぎていった。そしてまた2人。老衰だった。残された一人は喜びをかみ締めていた。『ふ、ふ、ふ、ふわぁっはっは』(ぱた) 笑いすぎだったが、幸せそうな顔だ。そして誰もいなくなった。残った札束はどうしたって? 葬式代だとか言って役所の人が持っていったよ。」