trackback はエントロピーの増大を止めるか

ちょっと聞きかじった怪しげな話を振り回すのはやめましょうや。

最近はWEBを検索して見つかった、しかし誤った情報をそれと知らずに信じ込んでしまったりする人が少なからず見受けられるように思います。聞きかじりの範囲がIT化(イット化)によって広がっているし、情報の発信も同報で一斉送信できます。

間違った記述があって、後にそれが訂正されることは期待できないとみたほうがいいでしょう。自分の詳しい(専門的な)分野で、なにかWEB上で間違った記述を見たときに「それは違いますよ」といちいち指摘して回ることもやってられなくなりました。また、かりに情報の大元で誤りが訂正されても、初期の段階で鵜呑みにした下流はそのまんま、あるいは S/Nを低下させつつ*1、バケツリレーかと。かくしてエントロピーは増大する、と…

trackback の仕組みを使えば、情報に接したサイトで「なんか違うんじゃないの?」と思ったときに自分の意見を書いたり反証したりした上でその事実を相手に通知できるわけですが、「いやそれは違う」「あなたはそういうが、こういう実験結果が出ている」みたいなトラックバックの応酬って、あんまり見かけないのですが、それって私がヌルイところしか見ていないのでしょうか。

*1:reference情報が欠落したり。