S/N考 その2

先日S/N比について書きました (id:Chuck:20040512)。
その傍証というわけでもないですが、「日記のタイトルが それだというだけで、google検索で上位に来てしまった方」もいらっしゃるようです (id:so5:20040517#1084739148)。
いよいよ検索エンジンと実コンテンツのミスマッチが進んでいるように感じられます。いや違うな、検索エンジンは一部恣意的であっても現状をあらわしていて、強烈なノイズに埋もれているのだ。CSな人は、レーティングだフィルタリングだロンダリングだと進むのでしょうけれど、私としてはそちら方面は詳しくないので…

そんなところに、最近いきついた記事。ブログの達人に聞く、みたいな感じのココログの企画です。

─アクセスが増えたことで、日記の内容に変化は出ましたか?
atom:これまでより多少はパブリックな内容に変えるようにしました。たとえば、以前は「個人的な波乗りの記録だから」と気軽にサーフィンのポイント(場所)を書いていたのですが、それをはっきり記載しないようにしたり。 (…中略…) インターネット上で「○○の波は最高!」などと書いてしまうと、どんどんひとが集まって来て、そこで波乗りを続けているサーファーとの間でトラブルが起きる元になってしまうんです。

意約すると、

おいしい話はブログなんかに載せるもんか

ということですね!
いや、別に悪いといっているわけではありません。私もとっておきの部品の情報などは、それ自体ナマモノでもあり、自分が買えなくなっても困るわけで、きわめて限定的に開示することがあります。

耳打ち→電話→(壁)→電子メール→(越えがたい壁)→ブログ(しかしジャミング混入)→(エベレストより高い壁)→ホームページ(しかしgooglebot蹴り)

って感じでしょうか*1。投資に関する情報だってインターネット上に現われた時点で、もう終わっているといいますし。
やはりどうでもいい情報が表層に流れて、本当に重要で必要な情報は表に出ないという、今の社会システムとよく合った形になっていくのかな…
と、このように妄想がひととおり広がったところで、先の達人のブログを見てみます。お勧めの店や物欲な製品がいくつか取り上げられています。ほほ〜。しかし、すでに妄想竹がいっぱいに育った頭では、すべてが マーケティング部門の陰謀 に見えてしまうわけです。

「パブ記事かっ」

いやいや、[PR]って無いシー。一般人(たぶん)だシー。ますます見分けが難しくなります。じゃなくて、ますますS/N比を自分的に高める感度の高いチューナを持つことが重要になってきます*2。なおパブ記事に関しては、ちょっと古めですが、ココココの説明やココの実例が参考になります。

*1:ブログだってホームページじゃないかと言われるかも。賞味期限がちょっと違う感じ?

*2:アンテナは もうあるし。