今日の本

えっと、最後まで読みきれないぐらいの程度の本でした。
私は読書に関しては、かなり忍耐力はある方なのですが、この本は36ページ読んだところでスキミングに切り替えました。それでも読む価値なし。

まず、この本の著者の略歴を見ると、技術者としての実務があるのかどうかが疑問です。5年間技術系の会社に在籍していたようですが、百戦錬磨のエンジニアリングからリスペクトを得られるような気は1ppmもしません。
さらに、36ページで読断するほどの内容とはどのようなものか、というと基本的にコンサルのパターンどおりの本です。アルバイトでコンサル会社の取締役をやっていた経験から言うと、パターンどおりにやれば、ちょろっと内部視察というか宴会して、30ページほどの報告書書いて、東証1部上場大企業からxxx万円ほどいただけます*1。なお著者は大手シンクタンクを経て同系の有限会社の代表取締役にキャリアを進めていますが、一般的なコンサルビジネス感覚では「?」です。
特筆すべきはこの本が2004年に出ているということです。こんな腐った熟成しきった内容で! 1994年に出ていればまだましですが… 失われた10年を14年後に読む感覚、読んだ人が気づくまでもう10年かかったりして、日本の再生は果てしなく遠い、と涙でディスプレイがかすみます。

なお、「縦書きのビジネス書はダメ」に 一票をささげる本であるとも言えます。
PHPってレベル下がった?


しかしまぁすべての書物はかろうじて燃料になるわけで役に立たない本はありません。大企業経営者あたりに読んでもらって、「よしこれでいこう」となるか「もう騙されないぞ」となるかで、その会社の行く末を占うことができる、そういう本なのかもしれません。

*1:そのパターンがどのようなものかはここでは内緒に…